洗足学園小学校

ご挨拶

 現代は、人々の安心や安全が大きく脅かされている時代と言えるかもしれません。世界各地で、民族・宗教の違いによる武力衝突や紛争が発生しており、多くの尊い命が日々失われています。日本でも隣国による核ミサイル攻撃の脅威が、現実味を帯びて語られます。しかし、こうした問題に立ち向かう国際社会の合意は、各国の思惑もあり、なかなかまとまりません。国家間を超えて取り組む必要のある、温暖化などの気候変動や資源の枯渇、人口増加などの諸問題への対策も待ったなしですが、遅々として進んでいません。近年、経済格差の広がりからポピュリズムが台頭し、自国優先の考え方を持つ指導者も増えており、国際情勢の混迷を深める一因になっているように思われます。

 一方、国内に目を転じれば、財政問題はより深刻になり、生活や老後などに不安を感じる国民も増えています。国民には、景気回復の実感がなく、将来への希望を見出しにくい時代になっています。

 こうした不安で閉塞感のある現代には、これを打ち破る気概、使命感を持ち、的確な判断で人々が安心できる社会を創造していく真のリーダーが必要とされています。洗足学園小学校は、こうした時代が必要としている「社会のリーダー」の礎を築く学校でありたいと願っています。

 私たちの考える「社会のリーダー」とは、脚光を浴びる政治や経済の分野で活躍する人物だけに限りません。世界には、恵まれない人々のために知恵を出し、日々努力している人々がたくさんいます。有名無名を問わず、人と社会に奉仕貢献し豊かな社会の実現に向けて努力している人たちが、少なからず存在しているのです。社会に奉仕貢献する志を持ち、様々なスタンスで豊かな社会の実現を志向する、このような人物を「社会のリーダー」と私たちは考えています。

 

 この「社会のリーダー」に必要とされる人格と能力の礎を築くことこそが、私たちに課せられた最大の使命と考えています。その資質には、高い知性や強い意志、正しい使命感、他者への思いやり、健康や体力などが含まれるでしょう。洗足学園小学校には、こうした要素をバランスよく育成していく環境があるとともに、伝統の中で練り上げられてきた育成のためのプログラムがあります。

 本校は、広々として明るく清潔な校舎、運動や遊びに十分な広さのある柔らかい人工芝の校庭、多彩な生物を観察できるビオトープや学級農園といったハード面だけでなく、オリジナル教材、難易度の高い問題集、主要教科の習得に余裕を持った授業時間、日記漢字や筆算検定といった全校をあげた独自の取り組みなど、ソフト面でも大きな特色と他校にはない優位性を持っています。

 さらに、音楽大学を併設しているメリットを生かしたオーケストラ活動は、豊かな感性を育てる本校ならではの取り組みといえます。まったくの初心者だった1年生が、12月の演奏会ではステージ上で堂々と演奏します。その姿は本当に感動的です。人に感動を与えることができることほど素晴らしいことはありません。そのようなチャンスも本校にはあります。本校での6年間を通したこれらの教育と様々な体験が、高い能力と高邁な精神を兼ね備えた未来のリーダーの礎を築き上げていくことにつながっていくのです。

 

 私たちは、本校の教育内容とそのグレードの高さに自信を持っています。しかし同時に、さらに良い教育を模索し続けています。思いやりの心を育てることに効果のある「たてわり活動」、モラルや他者の気持ちを深く考えさせる「道徳教育」、さらには、3年生から一人一台のタブレット端末を持たせるなどの「ICTの効果的活用」もそうした教育改善の一環です。さらなる教育の向上を考え実現していく、それは何よりもお預かりした子どもたちの幸せな成長のためであります。

 進化し続ける私たちの教育を、是非ご自身の目でお確かめください。本校は公開授業や学校見学の機会を設けて、皆様のご来校をお待ちしています。

校長 吉田英也