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昨日の卒業式がまるで夢だったかのように、今朝の３階廊下は静まりかえっています。あれほどにぎやかだった６年生の教室には人影はありません。朝のラジオ体操で６年生の姿が見えないことに気づいた１年生から５年生の子どもたちは、それぞれの思いを抱えているようです。

特に１年生にとって、６年生のお兄さんお姉さんは特別な存在でした。入学したばかりのころ、緊張しながら迎えた入学式。あのとき、６年生が優しく手をつないでくれたおかげで、不安な気持ちが和らいだことを覚えている子も多いでしょう。たてわり活動でも、お昼ご飯や遊びの時間にいつも優しく声をかけてくれました。

委員会の仕事に意欲的に取り組む５年生。卒業生から受け継いだ思いや伝統が、少しずつ後輩たちの心の中で芽生え始めています。修了式まであと６日。６年生のいない学校に少しずつ慣れながら、新しい学年への準備が始まります。